普段は来ない卸の担当者が、伝言を持ってきました。

〇〇薬局の社長が、とんぷく先生から連絡がほしいそうです。

こんにちは。薬局薬剤師のとんぷくです。薬剤師歴19年、転職は4回、管理薬剤師は通算10年やってきました。

エージェントを通さずに薬局から直接連絡が来たら、自分で返事をせず、まず担当者に相談してください。

理由は、紹介会社を飛ばして直接やり取りするのは、業界のルール違反だからです。
そして、そのまま話を進めると、困ったときに間に入ってくれる人がいなくなります。

僕はこのとき担当者に相談して、角が立たない断りの文面まで作ってもらいました。
その紹介会社が、のちに今の職場を見つけてくれたファルマスタッフです。

普段来ない卸さんが、伝言を持ってきた

驚いている人たちのイラスト

2021年の終わりごろ、ファルマスタッフを使って転職活動をしていました。
面談で求人を絞り込み、気になった薬局のことを担当者に詳しく調べてもらっていた時期です。

ある日、ふだんはうちに来ない卸の担当者が薬局に来て、こう言いました。

〇〇薬局の社長が、とんぷく先生から連絡がほしいとのことでした。

〇〇薬局は、担当者に問い合わせてもらっていた薬局のひとつでした。

念のため、自分で電話する前に担当者にメールで相談しました。
返ってきた答えはこうです。

  • 紹介会社を通してつながったのなら、先方から直接連絡するのは本来ご法度
  • ただ、用件がわからない以上、連絡を取ること自体は止められない
  • 話してみて、結果を教えてほしい

電話をかけると、社長はこう言いました。
「転職業者から聞いたんだが、年齢と経歴から君だと思った。まず直接話を聞きたい」

その場では「少し考えさせてください」とだけ答えました。

なぜ薬局は、エージェントを飛ばしたがるのか

理由は、手数料です。

転職エージェントは、求職者からはお金を取りません。
ファルマスタッフの公式サイトにも、転職支援サービスは無料だと書かれています。
お金を払っているのは、採用した薬局のほうです。
紹介で人が決まると、薬局が紹介会社に手数料を払う仕組みになっています。

つまり、紹介された人と直接やり取りして採用すれば、薬局はその手数料を払わずに済みます。
社長が卸さん経由で連絡してきたのは、たぶんこのためです。

求職者にとっては無料なのだから、どちらでも同じではと思うかもしれません。
僕も最初は少しそう思いました。
でも、実際には求職者の側も失うものがあります。

直接やり取りすると、求職者が失うもの

頭を抱えている男性と下向きのグラフのイラスト

担当者を外すと、なくなるものは3つあります。

給与を交渉してくれる人

入社前の給与の話は、自分から切り出しにくいものです。
タイミングを伺ううえに、角も立ちます。

僕が今の職場に入るときは、希望額を担当者から薬局に伝えてもらいました。
年収は580万円から650万円になりました。
直接やり取りしていたら、この役目は自分でやることになります。

困ったときの相談先

入る前に言われた条件と、入ってからの実際が違ったとき。
間に紹介会社がいれば相談できますが、直接だと自分ひとりで向き合うことになります。

その会社を見極める材料

決まったルールを飛ばしてでも、手数料を浮かせようとする会社だということです。
僕は、ルールを無視して経費を削る会社は、ほかのところでも同じことをすると思っています。
入ってから、給与や休みの約束が同じように扱われるかもしれません。

僕がやったこと

白衣を着た薬剤師2人が話しているイラスト

社長との電話のあと、すぐに担当者へ報告しました。
話し合って、〇〇薬局は丁重に断ることに決めました。
もし今後も検討してもらえるなら、紹介会社を通して連絡してもらうようにお願いする、という形です。

このとき担当者は、断りの文面を作ってくれました。
要点はこうです。

  • 声をかけてもらったお礼を伝える
  • 今回は慎重に考えていて、このタイミングの選考は見送ると伝える
  • 紹介会社の情報に助けられているので、不義理はしたくないと添える
  • もし今後も考えてもらえるなら、紹介会社を通してほしいとお願いする

相手を責める言葉は、ひとつも入っていません。
地元の薬局は、この先もどこかで顔を合わせるかもしれない相手です。
関係をこじらせずに断れたのは、この文面のおかげでした。

担当者からは、「事実と違う言い訳をする必要はないし、うちに気を遣う必要もない」とも言われました。
あくまで僕の立場を優先してくれたのが、ありがたかったです。

このあと僕は一度転職活動を止め、数ヶ月後に再開したときに、ファルマスタッフから今の職場を紹介してもらいました。
その全体の経緯はファルマスタッフの評判・口コミは本当かに書いています。

地方では、経歴の出し方を最初に決めておく

調剤薬局の外観のイラスト

そもそも、なぜ僕だとわかったのか。

面談のとき、担当者から「経歴はすべて伏せてお伝えしましょうか」と聞かれました。
僕は、このエリアなら特定されることはないだろうと思い、「簡単な経歴なら伝えて大丈夫です」と答えていました。

伝わったのは、30代後半、勤務しているエリア、薬局での簡単な経歴。
これだけで特定されました。

地方の薬局業界は狭いです。
卸さんも、薬剤師会も、みんなどこかでつながっています。

エージェントに登録したら、最初の面談で、どこまで伝えてよいかを担当者と決めておいてください。
年齢は幅を持たせる、エリアは広めにする、経歴は伏せる。
それだけで、今回のようなことはかなり防げます。

まとめ

ゴールの旗を指し示す男性のイラスト

エージェントを通さない連絡について、押さえておくことは次の5つです。

  • 直接連絡が来たら、返事をする前に担当者に相談する
  • 薬局がエージェントを飛ばしたがる理由は手数料。求職者は無料で、払っているのは採用する側です
  • 担当者を外すと、給与交渉の代わり、困ったときの相談先がなくなります
  • ルールを飛ばす会社かどうかは、入る前にわかる大事な材料です
  • 地方では、経歴をどこまで伝えるかを最初に決めておく

転職エージェントは、求人を紹介するだけの存在ではありません。
今回のように、自分では言いにくいことを間に入って言ってくれる人でもあります。

エージェント選びで迷っているなら、【2026年最新】薬剤師転職エージェントおすすめ5選に、僕が使った会社と使っていない会社を分けてまとめています。

トラブルのときに頼れる担当者がほしいなら

それでは、また。