「お前はどこへ行っても同じだ」|辞めると伝えたときに言われる言葉5選
辞めますと伝えた瞬間、それまで話したこともない話をされます。
こんにちは。薬局薬剤師のとんぷくです。薬剤師歴19年、転職は4回、管理薬剤師は通算10年やってきました。
辞めると伝えた回数も、当然4回です。
引き止めの言葉は、あなたへの評価ではありません。
理由は、その言葉が言った人の都合から出ているからです。
人員計画が崩れる、上司の評価に響く、後任を探す手間がかかる。
そのどれも、あなたが背負う話ではありません。
言われる言葉は、だいたい決まっています。
先に知っておけば、面食らわずに済みます。
迷ったらここから
「お前はどこへ行っても同じだ」

いちばん有名な引き止めの言葉だと思います。
これを言われると、多くの人が一瞬止まります。
自分に問題があるのかもしれない、と思ってしまうからです。
でもこの言葉には、根拠がありません。
言った人は、あなたの次の職場を知りません。
僕が4回転職して分かったのは、職場によって働きやすさは本当に変わるということです。
同じ調剤薬局でも、処方箋の出どころが違えば一日の中身が変わります。
薬剤師の人数が違えば、休みの取りやすさが変わります。
「どこへ行っても同じ」なら、僕の年収が19年で230万円動いた説明がつきません。
「もう少し待てば、役職の話もあるのに」

これも定番です。
確かめ方は簡単で、時期を聞けば分かります。
「ありがとうございます。何月からでしょうか」
ここで具体的な月と条件が出てくるなら、本当の話かもしれません。
濁されるなら、引き止めのために出した言葉です。
採用する側に回って分かったのですが、役職の話は普通、辞意を聞いてから出てきません。
先に決まっているものだからです。
「今辞められると迷惑だ」

これがいちばん重く響きます。
まじめな人ほど、ここで決意が揺れます。
でも、はっきり書いておきます。
人員が足りなくなることは、会社の責任です。
1人が辞めると回らない体制なら、それは辞める人の問題ではなく、その体制の問題です。
実際、あなたが辞めたあとも店は開き続けます。
引き継ぎを丁寧にやることと、迷惑をかけたと感じることは別です。
やることをやったら、そこで終わりにしていいと思います。
「給料を上げるから、残ってくれないか」

条件を出してくる引き止めです。
金額が具体的なら、悪い話ではないように見えます。
ただ、ここで一度考えてほしいことがあります。
辞めると言わないと上がらなかった、ということです。
その金額が出せるなら、去年出せたはずです。
出さなかったのは、言わない人には出さない会社だからです。
僕の周りでも、この条件を受けて残った人を何人か見ました。
残った人の多くは、1〜2年で結局辞めています。
一度出た辞意は、上司の中にも記録として残ります。
年収を上げたいなら、交渉のやり方そのものを知っておくほうが確実です。
薬剤師の年収交渉はいつ・誰が・どう言うのかにまとめました。
「次は決まっているのか」

心配してくれているように聞こえますが、多くは違います。
決まっていないと答えると、そこから引き止めが始まります。
「決まってないなら焦らなくていい」「もう少し考えたら」という流れです。
だから僕は、決まっていてもいなくても「はい」とだけ答えていました。
どこに行くかを言う義務もありません。
そもそも、次を決めてから辞意を伝えるのが安全です。
保険と年金に空白ができる話も含めて、退職から入社までの手続きに書きました。
引き止めに揺れないための3つ

4回やって、僕が決めていたことです。
- 退職日を先に決めてから伝える。日付があると、話が交渉ではなく調整になります
- 理由は1つに絞って、同じことを繰り返す。複数言うと、1つずつ潰されます
- その場で返事をしない。条件を出されたら「持ち帰ります」で構いません
とくに2つ目が役に立ちました。
「家庭の事情で通勤時間を短くしたい」のように、相手が反論しようのない理由を1つだけ用意しておく。
そこから動かなければ、たいてい1〜2回で話は終わります。
まずは2〜3社を比べてみる
まとめ

引き止めの言葉について、押さえておくことは次の5点です。
- 引き止めの言葉はあなたの評価ではなく、言った人の都合から出ています
- 「どこへ行っても同じ」に根拠はない。職場で働きやすさは実際に変わります
- 「役職の話が」は時期を聞けば本当かどうか分かります
- 「給料を上げる」は、辞意を示さないと上がらない会社だという証明でもあります
- 退職日を先に決め、理由は1つに絞り、その場で返事をしない
辞めると伝えるのは、何度やっても緊張します。
僕も4回目でまだ緊張しました。
ただ、言われる言葉が決まっていると分かっていれば、受け止め方は変わります。
そこで揺れて残った1年は、たいてい取り返せません。
辞めたい理由の整理は薬剤師を辞めたい理由10選に、辞めていいかの判断はブラック企業というほどじゃない。でもつらいに書きました。
それでは、また。
