こんにちは!薬局薬剤師として14年、転職を3回経験しているほっしーです
現在は地方の調剤薬局で管理薬剤師として勤務しています
僕の転職経験を踏まえ
- かんたんに
- わかりやすく
- 実体験をもとに
薬剤師転職エージェントを比較します
薬剤師「転職エージェント」と「転職サイト」は同じ意味です
転職サイトは聞いたことがあるけど、転職エージェントってなんですか?
転職サイトとは、インターネットなどで求人を掲載しているサービスで、求職者自身で人材を募集している企業を検索・選択し、希望や条件に合う企業に応募することができます。
転職エージェントとは、転職支援のプロであるキャリアアドバイザーが、企業と求職者の間に立ち、希望や条件、将来的な目標などをもとに、最適な求人を紹介し、転職活動をサポートするサービスです。
リクルートエージェントHPより引用(転職エージェントならリクルートエージェント (r-agent.com))
転職サイトと転職エージェントには一般的にこのような違いがありますが、薬剤師転職の場合「転職サイト」と言っても実際には転職エージェントを指す場合がほとんどだという印象です
薬剤師の方は転職エージェントを使わずに転職している場合が意外と多い、とお聞きすることがあります(企業へ直接応募、ハローワーク経由などが多い)
転職エージェントを利用するかしないかで言うと、利用するメリットの方がはるかに大きいです
特に薬剤師の場合は転職活動や面接に慣れていない人が多いので(僕もそう)、専門の転職エージェントはとてもありがたい存在になります
転職エージェントの情報収集力はすごいです。
ネットにない情報がバンバン出てくるので、絶対に頼るべき!
僕はもし次に転職するときも、間違いなく転職エージェントを利用します。
転職エージェント利用の簡単な流れ
薬剤師転職エージェント登録から利用の流れは一般的に次の通りです。
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STEP1公式HPから無料登録各社公式サイトから無料登録します。
プロフィールや転職希望時期・希望の働き方・勤務地などを入力すると1分くらいで終わります。 -
STEP2カウンセリング登録が完了したあとエージェント担当者からお電話かメールがあります。
ご自身の転職希望の詳細などを伝えてください。 -
STEP3Web面談・求人の紹介カウンセリングが終了すると、その人の希望に応じた求人をいくつか提案されます。
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STEP4応募➡面接気になる求人の中から応募、そして面接の流れになります。
履歴書の書き方や面接の際の注意点などもサポートしてくれます。
(※面接に同行してくれるエージェントと同行できないエージェントがあります) -
STEP5内定・入社面接を終えたあと、エージェント経由で内定の通知があります。
入社まで徹底的にサポートしてくれますが、基本的に入社後も何かあればエージェントが相談に乗ってくれるので安心です。
薬剤師転職エージェント各社比較
数ある転職エージェントの中から厳選した大手5社を紹介します。
僕は今まで転職を3回経験し、薬剤師転職エージェントにはほぼ毎回お世話になっています。(このブログで紹介している転職エージェントはすべて利用したことがあります)
サイト(種類) | 正社員 | パート | 派遣 | 特徴 | コンサルタントの質 | 公式サイト |
![]() マイナビ薬剤師 | 約47000件 | 約30000件 | なし | ・総合的に強い(薬局、病院、企業に対して) ・正社員、契約社員向け | ![]() (4.0/5.0) | 公式サイトを見る |
![]() 薬キャリエージェント | 約34000件 | 約10500件 | 約931件 | ・病院、調剤薬局に強い ・正社員向け | ![]() (4.2/5.0) | 公式サイトを見る |
![]() ファルマスタッフ | 約25500件 | 約14000件 | 約1262件 | ・派遣に圧倒的に強く、正社員やパートも網羅 ・給与やシフト交渉が特に強い | ![]() (4.5/5.0) | 公式サイトを見る |
![]() お仕事ラボ | 約18000件 | 約12000件 | 約863件 | ・地方の調剤薬局に特に強い ・マッチング率高い(95.6%) | ![]() (4.8/5.0) | 公式サイトを見る |
![]() リクナビ薬剤師 | ・企業、製薬メーカーに強い ・提案が多い | ![]() (3.5/5.0) | 公式サイトを見る |
最初にお伝えしたいのは、はじめからこれら転職エージェントのどれか1社に絞るのではなく、「とりあえずいくつかに登録して比較検討すること」がうまく転職するコツです。
『複数のエージェントに登録すること』はエージェントの方々も推奨しているやり方なので、僕は実際4社で比較検討してから1社に絞った経験があります。
各社毛色が違いますので、ご自身の気質に合った転職業者や担当者を見極めることが転職活動のしやすさに直結します。
では、それぞれの転職エージェントの特色を詳しく書いていきます。
マイナビ薬剤師について
(4.5/5.0)
マイナビは間違いなく最大手です
一般企業との繋がりが深いので【調剤薬局・病院・ドラッグストア・製薬メーカー】幅広く網羅しています
転職を考えたらまず登録するエージェントですね
僕も2年前の転職時に登録して、担当者さんと電話でやり取りさせてもらいました
担当者さんはグイグイくるかんじの押しの強い印象がありました
マイナビ薬剤師の良いところ
- 圧倒的な求人数(59000件)
- 提案してくれる求人数は平均20件(他社4.5件)
- 相手先と給与交渉をしてくれる
マイナビ薬剤師のいまいちなところ
- 派遣に未対応
- オフィスが土日休みなので、平日に連絡を取る時間をつくる必要がある
薬キャリAGENTについて
(4.2/5.0)
「薬キャリ」というと聞き馴染みがないかもしれませんが、あの「m3」が親会社の転職エージェントです
m3といえば日本最大級の医療情報専門サイトです
その背景から、医療機関との太いパイプがあります
薬キャリは医療機関との繋がりを生かせるから「病院・調剤薬局の求人に強い」ということなんですね
キャリアアップにもつながりやすいかもですね
ただ自分の気質に合う合わないが激しく、丁寧だが急かされているかんじがあるとの口コミが目立ちました
「面接には同行不可」というのも個人的にはマイナスです
薬キャリAGENTの良いところ
- 医療機関とのパイプが太く、病院・調剤薬局の求人が多い
- 総合力の高い薬剤師専門転職サイト
- キャリアアップにつながりやすい
薬キャリAGENTのいまいちなところ
- エージェントの質にばらつきが大きい
- メールやTELの連絡が頻繁にある
- 面接同行不可
ファルマスタッフについて
(4.0/5.0)
ファルマスタッフは、あの日本調剤グループ企業が運営する転職サービスです
親会社が日本調剤なので日調をゴリ押しされるかと思いきやそんなこともなく、むしろ中小企業に強いという特徴があります
最大の特徴は「パート」や「派遣」の求人が多いことです
女性はどうしても結婚・妊娠・出産などのライフイベントが多く、正社員以外で転職を考えるパターンが多いと思います
ファルマスタッフであれば生活に応じて組み立てやすいので、どのエージェントよりもオススメです
ただ担当者さんが忙しいのか、頻繁に連絡を取りにくいという口コミもありました
ぼくの妻も薬剤師なので、次パートで転職するときはファルマスタッフを勧めてみようと思っています
ファルマスタッフの良いところ
- パートに強い(シフトの希望を企業側に交渉してくれる)
- エージェントの質が高いと評判
- 日調グループが運営する転職サービスである(中小の薬局に強い)
ファルマスタッフのいまいちなところ
- 正社員の求人で特出するものはない
- 忙しさからか、メールやTELの連絡が頻繁に取れないことがある
お仕事ラボについて
(5.0/5.0)
お仕事ラボとは、株式会社AXISの転職エージェントです
全国300店舗を超える薬局を運営する株式会社アイセイ薬局が出資する100%完全子会社です
ぼくは2年前の転職の際、お仕事ラボで担当になった方と相性が抜群でとても良い転職ができました
当時エージェント4社に登録し比較しましたが、お仕事ラボは一番親身になってくれる会社でした
普通、エージェントとしてはできるだけ早く成約に繋げたいと思っているはずです
しかし、お仕事ラボの担当者は100%こちらのペースに合わせてくれる方で、その丁寧な対応に感動しました
強みとしては中小調剤薬局の情報が多く、薬局薬剤師の心情がきちんと理解できることです(親会社が薬局なので)
ただ、スピード感に欠けるという意見もあります
本当にその人に合う就業先を探し長く就業できるようにすることが目的なので、しっかりヒアリングを行うのが理由のようです
すぐに転職したい方は、その旨を事前に伝えるとデメリットをカバーできるはずです
ぼくは次の転職機会があれば是非また「お仕事ラボ」メインで利用させてもらいたいと思っています
お仕事ラボの良いところ
- 大手調剤薬局経営の会社AXISが100%運営
- 地方の調剤薬局の情報も網羅している
- コンサルタントの対応がとても丁寧
- マッチング率高い→入社後の定着率95.6%
お仕事ラボのいまいちなところ
- 求人数が他と比較して少なめ(31300件)
- スピード感に欠ける(求職者に合う転職先をマッチさせ、長く就業できるようヒアリングを行うため)
リクナビ薬剤師について
(3.0/5.0)
総合人材紹介業のパイプを生かし、幅広い求人を持っています
特に企業(製薬メーカーなど)の求人が多めなのが特徴です
僕の経験では頻繁に連絡が来て面接の提案をされます
かなり急かされるので、正直少し不快でした
ちょっと嫌だったエピソードがあるので、包み隠さず記しておきます
もちろんコンサルタントの質にバラつきがあると思いますが、会社として問題があるように感じました
大手で求人数がかなり多いので5選には入りますが、僕個人としてはリクナビ薬剤師をおすすめしません
リクナビ薬剤師の良いところ
- 求人数が多い
- 総合人材紹介業の太いパイプあり
リクナビ薬剤師のいまいちなところ
- コンサルタントの質がよくない場合がある
- 顧客の状況を把握していないことがある
- スタッフ間の情報共有がいまいち
複数のエージェントとやり取りをする際のコツと注意点(まとめ)
転職エージェントは1社ではなく複数で検討することをおすすめしています
複数で検討することをおすすめする理由は2つあります
- 複数社を比較することで自分に合ったコンサルタントとマッチングする可能性が上がるから
- 登録していたエージェントと合わなかったときのリスクを分散させるため
いずれも「良い転職をするため」には欠かせません
たとえば正社員での転職の際には次のように組み合わせて複数登録すると良いです
- 正社員転職でのエージェント組み合わせ(例)
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- マイナビ薬剤師
- 薬キャリAGENT
- お仕事ラボ
パートや派遣で考えているときは次のように組み合わせて登録するのもひとつの方法です
- パートや派遣で考えているときの組み合わせ(例)
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- マイナビ薬剤師(派遣×)
- ファルマスタッフ
- お仕事ラボ
このように複数のカードを持っていると良いですね
複数のエージェントとやり取りする際の注意点としては
注意点1:スケジュール管理を細かくする
エージェントを複数利用するとその分転職活動のスケジュール管理が煩雑になりがちです
注意点2:エージェントに登録し過ぎない
複数に登録するときの目安は2〜3社に絞ることです。5社を一気に登録するとご自身の頭がパンクしますので、多すぎるのはおすすめしません。
注意点3:エージェントとのやり取りを必ずメモしておく
どこの誰とどんな事を話したか、その都度メモを取っておくとあとで見返しやすいです。
話がどこまで進んだのかよくわからなくなってくることもあるので、必ずメモは取りましょう。
転職活動は一貫してポジティブに動くといいですよ!
ついついネガティブになりがちな転職活動ですが、転職理由をポジティブに変換して考えると驚くほどスムーズに進みます
その具体的な方法は以下の記事を参照していただくと良いです
【転職の動機・理由】薬剤師の転職理由5つとうまい伝え方ポイント|薬剤師転職ノート (jobnote.website)
仮に転職に至らなかったとしても転職活動そのものが価値のあるものなので、自分の市場価値を確かめる意味でも有意義です
皆さまに合った薬剤師転職エージェントが見つかるよう、このブログで全力サポートしていけたら嬉しいです
では、また