薬剤師の職務経歴書|面接で何を聞かれるかを先回りして書く
履歴書は書けても、職務経歴書で手が止まる人が多いです。
こんにちは。薬局薬剤師のとんぷくです。薬剤師歴19年、転職は4回。管理薬剤師として面接する側に座ることもあります。
職務経歴書は「経歴の説明書」ではなく「面接の台本」です。ここに書いたことが、そのまま面接で聞かれます。
では実際に何を聞かれるのかは薬剤師の面接でよく聞かれる質問に書きました。
理由は単純で、面接官は職務経歴書を見ながら質問を考えるからです。つまり書いた人が、聞かれる質問をコントロールできるということです。
調剤薬局の職務経歴書は、A4で1〜2枚

まず分量から。A4で1枚、多くても2枚です。
薬剤師の職務経歴書に、長さは求められていません。読む側は1人に何分もかけられないので、長いと逆に読まれません。
書く順番は、新しい職場から順に逆時系列が読みやすいです。いまの実力がいちばん上に来るからです。
「聞くことがない職務経歴書」とは

面接する側に回って気づいたのは、質問が出てこない職務経歴書があるということです。
こういうものです。
聞くことがない書き方
2015年4月〜2021年3月 ◯◯薬局
調剤業務、監査、服薬指導、在庫管理に従事
聞きたくなる書き方
2015年4月〜2021年3月 ◯◯薬局(内科・整形外科の門前/薬剤師4名)
・処方箋 月1,200枚を薬剤師4名・事務3名で応需
・かかりつけ薬剤師として月◯件を算定
・在宅を◯件担当(居宅◯件、施設◯件)
・後発品調剤体制加算◯を維持
違いは名称と数字です。
上の書き方だと、薬剤師なら誰でも当てはまります。だから聞くことがない。
「調剤業務に従事」していない薬剤師はいません。
下の書き方だと、聞きたいことが自然に出てきます。
「月1,200枚を4名で回すのは大変でしたか」「在宅はどうやって増やしたんですか」。
質問が出るということは、面接が会話になるということです。
面接で聞かれる前提で入れておく5つ

面接する側として、僕がいつも知りたいことを挙げます。
ここを書いておくと、話が早いです。
1. 処方箋の枚数と、それを何人で回していたか
枚数だけでは意味がなく、人数とセットで初めて情報になります。
月1,200枚を4名なら余裕がありそうだし、2名なら相当きつい。
書いた人の忙しさの水準が、これでだいたい伝わります。
2. 何科の門前だったか
内科と整形外科と皮膚科では、扱う薬も服薬指導の中身もまったく違います。
「内科・整形外科の門前」と一行あるだけで、面接官は自分の店に当てはめて考えられます。
3. 対人業務の実績
かかりつけ、在宅、居宅療養、健康相談。件数まで書いてください。
「在宅経験あり」と「在宅を月8件担当」では、伝わる量がまったく違います。
4. 加算の状況
地域支援体制加算、後発品調剤体制加算、連携強化加算。
どれをどう維持していたか。
薬局の経営側から見ると、加算がわかっている薬剤師は即戦力です。
ここを書ける人は多くありません。
5. 管理薬剤師なら、人の話
管理薬剤師の経験を書くなら、在庫やシフトより「何人の店を、どう回していたか」です。
離職があったならその後どうしたかまで書けると、それだけで印象が変わります。
管理薬剤師の実力は離職率に出るからです。
転職回数が多い人の書き方

僕は4回転職しています。同じ悩みを持つ人向けに書きます。
全部を同じ密度で書かない
4回を均等に書くと、読む側は「多いな」という印象だけが残ります。
直近の職場をいちばん厚く、古いものほど簡潔に。
新卒で1年で辞めた職場は、期間と職場名だけで十分です。
職務要約を先頭に置く
複数の職場がある人ほど、冒頭に3〜4行の要約を置いてください。
調剤薬局にて19年間勤務。大手チェーンの門前薬局から個人経営の小規模薬局まで経験し、うち10年以上を管理薬剤師として従事。処方箋月800〜1,200枚規模の店舗運営と、在宅・かかりつけを中心とした対人業務に注力してきました。
これがあると、読む側は「回数が多い人」ではなく「幅がある人」として読み始めます。
同じ経歴でも、入口の印象がまるで違います。
一貫している部分を自分で見つけておく
4回変わっていても、変わっていない軸があるはずです。
僕の場合は「調剤薬局からは出ていない」「規模の違う店をひととおり見てきた」でした。
これを職務要約に書いておくと、バラバラに見える経歴が一本の線になります。
やらないほうがいいこと

逆に、面接する側から見て「もったいない」と思う書き方も挙げておきます。
- 前職の批判を書く。退職理由の欄でも、書いた瞬間に読む側の空気が変わります
- 自己PRを長く書く。読まれません。実績を書けば自己PRになります
- 手書きにこだわる。職務経歴書はPCで問題ありません。むしろ数字を整えやすいです
- 全職場の細かい業務を並べる。読む側が疲れます
まずは2〜3社を比べてみる
書き終わったら、声に出して読んでみる

最後にひとつ。書き終えたら、自分で面接官のつもりで読んでみてください。
質問が3つ以上浮かぶなら、いい職務経歴書です。
ひとつも浮かばないなら、名称と数字が足りていません。
前の職場の数字が思い出せない場合は、いまのうちにメモしておくといいです。
辞めてからだと調べられなくなります。
転職する気がなくても、年に一度は書き直しておくと、いざというときに慌てずに済みます。
書き上げたら、誰かに読んでもらうと精度が上がります。エージェントの担当者は、その職務経歴書を持って企業に推す立場です。だから「ここが弱い」をはっきり言ってくれます。どこを使うかは【2026年最新】薬剤師転職エージェントおすすめ5選にまとめました。
それでは、また。
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