転職の記事はたくさんありますが、辞めたあとの手続きを書いたものは意外と少ないです。

こんにちは。薬局薬剤師のとんぷくです。薬剤師歴19年、転職は4回しました。

次の職場が決まる前に辞めると、保険と年金に空白ができます。そして僕は、23歳のときにそれをやらかしました。

理由は、退職した翌日から健康保険の資格がなくなるからです。次の会社に入社するまでのあいだ、自分で手続きをしないとどこにも加入していない状態になります。

しんどくて今すぐ辞めたい人ほど、ここを読んでおいてください。

僕がやらかしたこと

最初の職場を辞めたときの話です。

毎日叱責されて限界だったので、次を決めずに辞めました。そして「少しゆっくりしたい」と思い、1ヶ月ほど何もせずブラブラしてから次の会社に就職しました。

このとき僕は、その1ヶ月が無保険状態になることを知りませんでした。

しばらくして通知が来て、その1ヶ月ぶんを国民健康保険であとから払いました。金額としては大したことはありません。

問題はそこではありません。

もしその1ヶ月のあいだに病気をしたり、事故に遭っていたら。全額自己負担です。23歳の僕は、その可能性をまったく考えていませんでした。

若いから大丈夫、ではありません。事故は年齢を選びません。

退職から入社までにやること

順番に書きます。

STEP1 退職日と入社日のあいだを、できるだけ空けない

いちばん確実な対策はこれです。空白がゼロなら、手続きもほぼ発生しません。

月末に退職して翌月1日に入社できれば、健康保険も年金も切れ目なくつながります。

「少し休みたい」という気持ちはよくわかります。僕もそうでした。ただ休むなら、手続きをしたうえで休んでください。

STEP2 健康保険をどうするか決める

空白ができる場合、選択肢は3つです。

選択肢 向いている人 期限
任意継続前職の保険を続けたい人。扶養家族がいる人は有利になりやすい退職翌日から20日以内
国民健康保険扶養家族がいない人。市区町村の窓口で手続き退職翌日から14日以内
家族の扶養に入る配偶者などが加入している健康保険の条件を満たす場合加入先の規定による

どれが安いかは、前職の給与と扶養家族の人数で変わります。任意継続と国保の両方の金額を確認してから決めてください。前者は会社の健保組合、後者は市区町村の窓口で聞けます。

大事なのは期限です。特に任意継続の20日は短い。辞めてぼんやりしているうちに過ぎます。

STEP3 年金の切り替え

会社員のあいだは厚生年金ですが、退職すると国民年金に切り替わります。

こちらも自分で手続きが必要です。放置すると未納になり、将来の受給額に響きます。

収入がなくて払えない場合は、免除や猶予の制度があります。未納のまま放置するのと、免除の手続きをするのとでは扱いがまったく違うので、払えないときこそ窓口に行ってください。

STEP4 失業保険を使うかどうか

次が決まっていない場合は、雇用保険の基本手当(いわゆる失業保険)が使えます。

ただし注意点があります。自己都合退職の場合、受け取り始めるまでに待期期間があります。すぐには入ってきません。

そして、次の職場がすでに決まっている場合は対象外です。転職先が決まったうえで有給消化しているだけなら、これは使えません。

STEP5 源泉徴収票を必ずもらう

前職の源泉徴収票がないと、次の会社で年末調整ができません。

退職時に渡されないことも普通にあるので、もらえていなければ自分から連絡してください。これは遠慮する場面ではありません。

在宅やかかりつけを担当している人の引き継ぎ

手続きとは別に、辞める前にやっておくべきことがあります。

申し送りと引き継ぎです。

特に在宅やかかりつけの担当患者がいる場合、ここを曖昧にして辞めると、残る人にも患者さんにも迷惑がかかります。

  • 担当患者の状況と、直近のやりとり
  • 医師や施設との関係で気をつけていること
  • 次回訪問の予定と、準備しているもの

地区の委員会に所属していたり、店で任されている業務がある場合も同じです。

そして、これは自分のためでもあります。薬剤師の業界は狭いです。辞め方が悪いと、思わぬところで話が回ります。実際、面接で「前の職場の人はどう受け止めましたか」と聞かれたことがあります。

まずは2〜3社を比べてみる

まとめ

手続きの話は退屈ですが、ここだけは押さえておいてください。

  • 退職日と入社日を空けないのがいちばん確実
  • 空くなら、健康保険(任意継続は20日、国保は14日)と年金の手続きを必ず
  • 払えないときは、未納にせず免除の手続きを
  • 源泉徴収票は自分から取りに行く
  • 在宅・かかりつけの引き継ぎは、自分のためでもある

僕は23歳のとき、これを何も知らずに辞めました。運よく何も起きなかっただけです。

辞めたい気持ちが限界に来ているときほど、手続きのことは頭から抜けます。だからこそ、限界が来る前に読んでおいてほしいと思って書きました。

辞めると伝えたときに何を言われるかは、だいたい決まっています。
先に知っておきたい方は「お前はどこへ行っても同じだ」をどうぞ。

そしてもうひとつ。保険と年金に空白を作らないいちばん簡単な方法は、在職中に次を決めてしまうことです。働きながら自分で探すと時間がかかるので、ここは人に手伝ってもらったほうが早いです。どこを使うかは【2026年最新】薬剤師転職エージェントおすすめ5選に書きました。

それでは、また。