ブラック企業というほどじゃない。でもつらい|辞めていいかの判断基準
やばい、つらい、仕事やめたい。
そう思いながら、次の日も普通に出勤している人は多いと思います。
こんにちは。薬局薬剤師のとんぷくです。薬剤師歴19年、転職は4回、管理薬剤師は通算10年やってきました。
辞めていいかどうかは、ブラックかどうかでは決まりません。
理由は、辞める人のほとんどが、決定的な違反に遭っているわけではないからです。
給料は未払いではないし、パワハラで診断書が出るほどでもない。
それでもつらい、という状態のほうが圧倒的に多い。
僕自身、4回のうち3回は「誰かに説明できるほどの理由」がないまま辞めました。
迷ったらここから
決定的な理由がないと辞めてはいけない、という思い込み

「ブラックというほどじゃないんだけどな」と言う人は、たいていこう続けます。
「だから、辞めるのは甘えかもしれない」
この考え方が、いちばん人を動けなくします。
辞める資格を、つらさの大きさで測ろうとしているからです。
でも実際には、大きな1つの理由より、小さな不満が積み上がって限界が来るほうが普通です。
- 給料は上がらないが、下がってもいない
- 残業は月20時間。多くはないが、毎日30分ずつ帰りが遅い
- 有給は取れる。ただし言い出すのに毎回気を使う
- 上司は怒鳴らない。ただし、何も決めない
どれも1つずつなら「まあ、ある話」で流せます。
流し続けた結果が、今の状態です。
つらさの正体は3種類に分かれる

自分の不満を書き出したら、次の3つに仕分けてみてください。
| 種類 | 例 | 動くべきか |
|---|---|---|
| 構造 | 人員配置、給与制度、店舗の忙しさ | 変わらない。動いていい |
| 人 | 特定の上司や同僚との相性 | 異動や退職で変わることがある |
| 自分 | 経験不足、慣れていない | 時間で解決することが多い |
いちばん大事なのは、構造と人を分けることです。
構造の問題は、あなたが頑張っても変わりません。
1日の処方箋枚数と薬剤師の人数が決まっている以上、忙しさは制度の話です。
一方、人の問題は変わる可能性があります。
大手チェーンなら異動という手があります。
中小にはそれがないので、その人が辞めるか自分が辞めるかになります。
この違いは大手チェーンと中小薬局は実際どう違うかに書きました。
辞めどきを測る3つの質問

僕が自分に対して使ってきた質問です。
1. 休みの日に、回復していますか
いちばん分かりやすい指標です。
土日で戻るなら、まだ余力があります。
月曜の朝にすでに疲れているなら、休みが回復に足りていません。
これは根性の話ではなく、単純に量の問題です。
2. 3年後、この職場にいる自分を想像できますか
想像して、何も嫌な感じがしないなら、たぶん大丈夫です。
想像した瞬間に胃が重くなるなら、それが答えだと思っています。
僕は3回目の職場でこれをやって、その日から次を探し始めました。
3. その不満は、人が変われば消えますか
消えるなら、人の問題です。
消えないなら、構造の問題です。
構造の問題に耐えることは、我慢ではなく消耗です。
辞める前にやっておくこと

すぐ辞めろ、という話ではありません。
次の職場で同じことが起きないようにする準備のほうが大事です。
- 不満を記録する。日付とセットで。あとで条件に変換できます
- 「残業が月◯時間を超える職場は避ける」まで数字にする。気持ちのままだと次でも同じ選び方になります
- 在職中に動く。辞めてからだと、焦って条件を下げます
とくに最後が大事です。
保険と年金の空白の話も含めて、退職から入社までの手続きに書きました。
そして、動かないという結論も立派な結論です。
相場を知ったうえで「やっぱり今の職場でいい」と決められるなら、それがいちばん強い状態だと思います。
まずは2〜3社を比べてみる
まとめ

辞めていいかの判断について、押さえておくことは次の5点です。
- ブラックかどうかで決めない。辞める人の多くは決定的な理由を持っていません
- つらさを構造・人・自分の3つに仕分ける。構造なら動いていい
- 判断の質問は「休みで回復しているか」「3年後を想像できるか」「人が変われば消えるか」
- 辞める前に、不満を数字の条件に変換しておく
- 在職中に動く。辞めてから探すと条件を下げがちです
「ブラックじゃないのに辞めるなんて」と言う人がいたら、その人はあなたの月曜の朝を知りません。
判断していいのは、毎朝そこへ行っている自分だけです。
辞めたい理由の整理は薬剤師を辞めたい理由10選に、動かない選択については転職しないで解決したこと、しなかったことに書きました。
それでは、また。
