薬剤師になってから19年経ちました。
60歳まで、あと18年あります。

こんにちは。薬局薬剤師のとんぷくです。薬剤師歴19年、転職は4回、管理薬剤師は通算10年やってきました。

これまでとほぼ同じ長さが、まだ残っています。

理由は単純な引き算です。
19年やってきて、あと18年。
折り返し地点を、ちょうどいま通過しているところです。

これに気づいたとき、職場の選び方が変わりました。
「あと数年もつか」ではなく、「この働き方を18年続けられるか」で見るようになったからです。

これまでと同じ長さが、まだ残っている

カレンダーのイラスト

19年を振り返ると、けっこう長いです。
新卒で入った門前薬局から、転職を4回。
年収は420万円から650万円まで動きました。

その全部と同じ長さが、これから来ます。

期間 起きたこと
23歳〜42歳 19年 転職4回、管理薬剤師10年、年収+230万円
42歳〜60歳 18年 これから決める

数字にすると、はっきりします。
いま選ぶ職場は、キャリアの終盤ではなく後半戦の入口です。

「もう40代だから」と言って選択肢を狭める理由は、あまり無いと思っています。
むしろ、あと18年もつかどうかを一度見ておいたほうがいい。

18年もつ職場と、もたない職場

調剤薬局の外観のイラスト

3年もつ職場と、18年もつ職場は基準が違います。
若いころは気にしなかったところが、後から重くなります。

3年なら耐えられる 18年だときつい
片道1時間の通勤 往復2時間×18年=9000時間
立ちっぱなしの一日 膝と腰が先に音を上げます
人が合わない 異動が無いと逃げ場がありません
残業が月20時間 家庭の時間が丸ごと変わります

とくに通勤です。
距離は絶対に短くなりません。
仕事は慣れますが、通勤は18年間ずっと同じだけかかります。

一方、人の問題は変わる可能性があります。
大手チェーンなら異動があります。
中小にはそれが無いので、その人が辞めるか自分が辞めるかになります。
この違いは大手チェーンと中小薬局は実際どう違うかに書きました。

体力が落ちる前提で選ぶ

書類を見て困った顔をしている男性のイラスト

ここは正直に書きます。
40代の体は、20代と同じようには動きません。

僕自身、一日中立って調剤する日の疲れ方が、明らかに変わりました。
若いころは翌日に残らなかったものが、残ります。

50代、60代になれば、さらに変わるはずです。
だから職場を見るときに、この項目を足すようになりました。

  • 座れる時間があるか。カウンターと調剤台の高さ、椅子の有無
  • 一日の処方箋枚数と、薬剤師の人数の比
  • 在宅の運転距離。冬の移動がある地域では、これが後から負担になります
  • 夜間・休日の当番がどれくらい回ってくるか

「今できるか」ではなく「10年後もできるか」で見る。
これだけで、選ぶ店がかなり変わります。

忙しさの実感を測る方法は薬剤師2人の店と、10人の店に書きました。

年収は「いくらまで上がるか」より「いつ下がるか」

右肩上がりに伸びる2本の折れ線グラフ

40代までは、年収は上がるものとして考えていました。
実際、僕の年収は19年で230万円上がっています。

でも18年先まで見るなら、上限より先に、下がるタイミングを見ておくほうが大事です。

薬剤師の給与が下がる場面は、だいたい決まっています。

  • 役職定年。会社によっては55歳前後で管理職手当が外れます
  • 定年後の再雇用。同じ仕事で給与が下がる形が一般的です
  • 体力的に働き方を変えたとき。当番や在宅を外れると手当が減ります

年収650万円が18年続く、という前提は置かないほうがいいです。

ここで見ておきたいのは、就業規則の3行です。
定年は何歳か、再雇用の上限は何歳か、役職定年はあるか。
面接で聞きにくければ、エージェントの担当者に調べてもらえば済みます。

年収の上がり方そのものは転職で年収は本当に上がるのかに、統計と僕の実額を並べました。

40代のうちに決めておきたい4つ

虫眼鏡で調べている女性のイラスト

18年を前提にすると、いま手をつけておくことがはっきりします。

  • 通勤時間を先に決める。あとから短くはなりません
  • 役職を続けるかどうかを一度考える。降りる選択肢も含めて
  • 定年と再雇用の条件を確認する。入る前に聞けば、あとで揉めません
  • 働き方を1段階落とせる職場かを見る。当番を外れる、時間を短くする、パートに切り替える

4つ目がいちばん見落とされます。
18年のあいだに、体調や家庭の事情で働き方を変えたくなる時期は必ず来ます。

そのときに、辞めるか続けるかの二択しか無い職場は苦しいです。
間の選択肢を持っている職場かどうかを、入る前に見ておく価値があります。

役職のこの先については管理薬剤師の次は何があるのかに書きました。

いま動くかどうかを含めて相場を知りたいときは、【2026年最新】薬剤師転職エージェントおすすめ5選にまとめています。

18年もつかどうかを確かめる

まとめ

ゴールの旗を指し示す男性のイラスト

60歳まで働くことを前提にすると、押さえておくことは次の5点です。

  • 19年やってきて、あと18年。いま選ぶ職場は後半戦の入口です
  • 3年もつ職場と18年もつ職場は基準が違う。通勤時間は絶対に短くなりません
  • 体力が落ちる前提で選ぶ。「今できるか」ではなく「10年後もできるか」
  • 年収は上限より、いつ下がるかを見る。役職定年と再雇用の条件は入る前に確認
  • 働き方を1段階落とせる職場か。辞めるか続けるかの二択だと苦しくなります

18年という数字を出したのは、脅すためではありません。
逆に、まだ18年もあると思えたからです。

いまの職場で18年やれると思えるなら、それがいちばん強い状態だと思います。
思えないなら、その理由が通勤なのか、体力なのか、人なのか。
そこまで分けられれば、次に何をすればいいかは自然と決まります。

それでは、また。