年収◯◯万円、と言われても。
実際に振り込まれる額は、まったく別の数字です。

こんにちは。薬局薬剤師のとんぷくです。薬剤師歴19年、転職は4回、管理薬剤師は通算10年やってきました。

僕の源泉徴収票を出します。支払金額は637万6,123円。手取りは466万800円でした。

差は171万5,323円です。
率にすると、手取りは額面の73%でした。

理由は、社会保険料と税金が先に引かれるからです。
年収が上がるほど、引かれる割合も上がります。

「年収650万円なら生活は楽だろう」と考えると、ずれます。
使えるのは、だいたい7割だと思っておいてください。

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この記事を書いた人

名前:とんぷく
職業:薬局薬剤師(管理薬剤師)
経歴:薬剤師歴19年・転職4回
備考:一包化が好き。パートナーも薬剤師

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実際の手取り額

給料袋と給与明細のイラスト

2024年分の数字です。

金額
支払金額(額面)6,376,123円
差引支給額(手取り)4,660,800円
差1,715,323円
手取り率73.1%

月あたりに直すとこうなります。

  • 額面:約53万1,000円
  • 手取り:約38万8,000円

14万円くらい消えます。

年によって多少ぶれますが、7割前後という割合はそう変わりません。

171万円は、何に消えているのか

書類を見て困った顔をしている男性のイラスト

引かれているのは、大きく分けて5つです。

  • 健康保険料
  • 厚生年金保険料
  • 雇用保険料
  • 所得税
  • 住民税

上の3つが社会保険料で、これがいちばん大きい塊です。
会社も同じくらいの額を負担しています。
つまり会社から見た人件費は、額面よりさらに上です。

住民税は、前の年の所得に対してかかります。
ここが引っかかりやすいところで、年収が下がった翌年は、手取りがさらに苦しくなります。

転職して年収が下がった年に「思っていたより生活が厳しい」となるのは、たいていこれが理由です。

僕の場合、毎月ほぼ同じ額が入ります

カレンダーのイラスト

いまの会社は年俸制でボーナスがありません。
年収を12で割った額が、毎月入ります。

だから毎月の手取りがほぼ一定です。
生活は組みやすくなりました。

賞与のある会社だと、ここが変わります。
月の手取りは下がって見えて、年2回まとまって入ります。

同じ年収でも、お金の入り方がまるで違います。
その話は薬剤師のボーナスは何ヶ月分かに書きました。

年収が50万円上がると、手取りはいくら増えるか

右肩上がりに伸びる2本の折れ線グラフ

ここを勘違いすると、転職の判断を間違えます。

僕の比率(73%)で計算すると、50万円の昇給で手取りは約37万円です。
月に直すと3万円ほど。

50万円まるごと使えるわけではありません。

しかも、年収が上がるほどこの比率は悪くなります。
所得税は累進で、上がったぶんにはより高い税率がかかるからです。

だから「年収を上げる」だけを目標にすると、思ったより手応えがありません。
年収の上げ方そのものは薬剤師が年収を上げる方法3つにまとめました。

地方に移ると、手取りの意味が変わります

オフィスビルのイラスト

ここが、いちばん書いておきたいところです。

僕は都市部から地方に移って、住居費が月5万2,000円下がりました。
家賃と駐車場の差です。年にすると62万円。

この62万円は、手取りから出ていくお金です。

つまり、額面に直すと約85万円の昇給と同じ効果があります。
62万円を手取りで浮かせるには、額面で85万円上げなければいけないからです。

年収を85万円上げるのは簡単ではありません。
でも、住む場所を変えると起きました。

実際の内訳は地方の薬剤師は高給なのかに、灯油代や車の負担まで含めて書いています。

自分の手取りを確かめる方法

虫眼鏡で調べている女性のイラスト

2か所見れば分かります。

  • 源泉徴収票の「支払金額」 … 1年の額面
  • 給与明細の「差引支給額」 … 実際に振り込まれた額

12ヶ月ぶんの差引支給額を足せば、年間の手取りが出ます。

面接で提示されるのは、いつも額面です。
その場で7割をかけて、生活できる額かどうかを見てください。

提示額に賞与や残業代が含まれているかどうかも、確認が要ります。
ここは担当者に聞いてもらうのがいちばん早いです。

転職はリスクを伴いますが、いくらで声がかかるのか聞くだけなら何も失いません。

提示額の中身まで確かめてもらう

まとめ

ゴールの旗を指し示す男性のイラスト

薬剤師の手取りについて、押さえておくことは次の5点です。

  • 僕の実数は額面637万6,123円 → 手取り466万800円。率にして73%
  • 月あたり額面53万1,000円 → 手取り38万8,000円
  • 住民税は前年の所得にかかる。年収が下がった翌年がいちばん苦しい
  • 50万円の昇給で、手取りは約37万円。まるごとは残らない
  • 地方で住居費が年62万円下がったのは、額面85万円の昇給と同じ

年収の数字は、そのままでは生活に結びつきません。
7割をかけてから考えると、判断を間違えなくなります。

どの会社を使うかは【2026年最新】薬剤師転職エージェントおすすめ5選にまとめています。

まずは2〜3社を比べてみる

それでは、また。